コンテンツマーケティングではあまりデザインやレイアウトを細かく意識する必要はありません。
ポイントとしては、コンテンツサイトはコンテンツが主役になっていて、デザインが脇役になるようにすること。
なぜならデザインに凝れば凝るほどコンテンツが薄れてしまうから。
デザインは見た目。目的はお客さんの信頼性をサポートこと。
レイアウトは読みやすさ。目的はお客さんに1文字でも多く読んでもらうこと。
あまりにも雑なデザインでは信頼性は下がります。
ド派手なヘッダー画像やエフェクトはプロフェッショナル感を損ないます。
レイアウトがあまりにもゴチャゴチャしているとお客さんのフォーカスを失います。
最適化されたデザインとレイアウトとはお客さんの視点から見て読みやすく、分かりやすいシンプルなもの。
成功しているコンテンツサイトの要素を理解してマネすれば、あなたのサイトも同じ結果を得られます。コンテンツマーケティングを目的とするサイトには、デザインの見栄えの良さやオリジナリティーは必要ありません。
その中でも最も基本となり、最高のお手本になるのが新聞や雑誌。
理由は、新聞や雑誌は潜在意識レベルで「信頼できる情報源」として認識するから。
新聞や雑誌を見て「この情報媒体は本当に信用できるのかな?」なんて考えませんよね。
例えば、旅行や出張などで地方に行くと、始めて目にするローカル新聞や地域紙があると思います。
それらを見て、わざわざ「この情報媒体は信用できるかな?」なんて考えていませんよね。
つまり、潜在意識レベルで「信用」してしまっているんです。
これは、100%とは言いませんがウェブサイトにも当てはまります。
「ブログ」といえばブログのデザインがなんとなく思い浮かぶと思います。
「会社のサイト」といえば会社のサイトのデザイン、「新聞や有名ネットメディアのサイト」と言われればメディアのデザインやレイアウトがなんとなかく想像できると思います。
* ブログ – 個人が運営する日記や主観に基づいた情報
* 会社のサイト – 会社が運営している会社のパンフレットのようなもの
* 新聞やメディアサイト – 裏付けのある信頼できる情報、ニュース
あなたが私と同じように日常から頻繁にネットを見ている生活をしているなら、上記のようなイメージがすり込まれているはずです。
では、奇抜で独創性の強いデザインのサイトに対してはどんな印象を持っているのでしょうか?
興味は持つかも知れませんが、未知のものなので少なくとも手放しに信頼することは無いと思います。
・・・
つまり、私達が作るコンテンツサイトは個人の日記でも会社のパンフレットでも無く、
> その道のプロフェッショナルが発信しているニッチ情報サイト
であるべきなのです。
さらに、新聞やメディアサイトのようなデザインやレイアウトを使用して、潜在意識レベルで
> このニッチにおいて新聞やメディアのように信頼できる情報
と認知させることで、アドバンテージを享受できるのです。
## 3つの戦略
では、どのようにして信頼できるメディアのマネをするかというと、3つの戦略を使います。
1. コンテンツデザイン/レイアウトの原則を真似る
2. メディアサイトデザイン/レイアウトの原則を真似る
3. 失敗しないデザイン/レイアウトの原則を真似る
の3つ。
ただマネをするといっても、デザインをまるパクリするという事ではありません。
成功しているサイトやメディア媒体の原則をマネすることで、結果に導きます。
とはいっても、上の3つの原則を全てキッチリ使う必要はありませんし、100%ルールとして守らなくてはならないわけでもありません。
あくまで、ガイドラインとしてコンテンツサイトのデザインやレイアウトを作っていく上で参考にしていくと良いということです。
ガイドラインとしてので細かいルールはたくさんあるのですが、その中でも分かりやすくて効果の高いガイドラインを紹介します。
80:20の法則で言えば、8割の効果を出せる2割のガイドラインという事になります。
その、最もじゅうようなコアの部分であるガイドラインを、「エディトリアルデザイン」といいます。
エディトリアルデザインとは新聞や雑誌に使われているデザインやレイアウトの原則です。
つまり、エディトリアルデザインを使う事で新聞や雑誌っぽくなるので、潜在意識レベルで信頼できる情報だと認識されやすくなるということです。
少なくとも、奇抜で斬新なデザインよりは情報としての信頼度が高く認知してもらえる可能性が高いデザイン/レイアウトになるので、まずはエディトリアルデザインに則ったデザイン/レイアウト構成でコンテンツサイトを組み立てることをオススメします。
エディトリアルデザインと言っても難しいモノではありません。
いくつかのガイドラインに沿ってデザインやレイアウトを整えるだけであなたのコンテンツサイトをエディトリアルデザイン風に調整することができます。
ガイドラインはレシピのようなもの。
例え料理があまり得意で無くても、レシピ通りに作ればそれなりの料理が作れてしまうように、ガイドライン通りにコンテンツサイトを調整することで自動的に信頼度が上がってしまうエディトリアルデザインが出来上がります。
## 誰にでもできるエディトリアルデザインを作る5つのチェックリスト
エディトリアルデザインを簡単に作り上げるために5つのチェックリストを用意しました。
この9つの要素はエディトリアルデザインに最低限必要な要素で、どんなサイトでもこれらの要素をひとつずつ調整していくことでコンテンツサイトがエディトリアルデザインに変わります。
### デザイン
#### シンプル
コンテンツサイト全体のデザインはシンプルである事。
慣れないうちはデザインに使用する色を3色程度、多くても4色程度までに抑えます。
基本的な考え方は足し算では無くて引き算。
できる限り必要無い要素を省いていくという考え方です。
お客さんが必要としている情報以外のものはサイトには配置しないことでシンプルなデザインを保ちます。
#### コントラスト
コントラストとは色の濃淡(強弱)
あまり効かない単語なので分かりづらいかもしれません。
考え方としては、
* 見てもらいたい項目を濃く
* その他の部分を薄く
と、コントラストを付けることでお客さんの視点を誘導すること。
コンテンツは
1. キャッチコピー(タイトル)
2. 小見出し
3. 本文の中の太字
4. 本文
という順番でコントラストが強くなっている必要があります。
### レイアウト
レイアウトとは簡単に言ってしまえば読みやすさを作りだす要素。
新聞や雑誌は何十年、何百年かけて「あと1文字」を読ませるために読みやすいレイアウトを追求しています。
その叡智をマネしない理由はありません。
#### 細いカラム
エディトリアルデザインは目線を左右に行き来させなくても読みやすいようにカラム幅を細くしてあります。
具体的には、40-50文字程度。
画面一杯に横伸びした文章は読みづらいもの。
目線が左右に移動し続けるからです。
#### 配置
エディトリアルデザインは基本、左寄せ。
新聞も雑誌も全て左寄せです。
デザイン的に目立たせたりする場合のみ、キャッチコピーや小見出しを中央寄せにする場合がありますが、そいうった場合を除いてほぼ全て左寄せに統一することでプロっぽさが出ます。
中央寄せのレイアウトが素人っぽく感じてしまうのには何となく想像できると思います。
#### 繰り返し
エディトリアルデザインでは帰属的なパターンの繰り返しレイアウトを使います。
無秩序なレイアウトに比べて、規則的なパターンの繰り返しはプロっぽさと信頼感を生み出します。
* 小見出し
* 本文
* 画像
* 小見出し
* 本文
* 画像
* ・・・
といった規則的なパターンの繰り返しです。
ページ単位はもちろん、
* レイアウト
* 繰り返し
がサイトを通じて一貫性があるニュース/メディアサイトに信頼性があるように感じてしまうのはそのためです。
## 信頼と実績があるサイトをマネすることがポイント
エディトリアルデザイン5つのチェックリストを使うだけで、コンテンツサイトとしての価値が上がり、結果も伴います。
さらに精度を上げ結果を追求するには国内外問わず良いサイトをリサーチし続ける事。
特に、あなたの分野で結果を出しているサイトを「お客さんの視点で」見ることで、コンテンツサイトを成功させる原則が見えてきます。