あなたが神経質でかなり細かい性格か、仕事でやらざるを得ない状況でない限りほぼ100%リンク切れは起こります。
リンク切れは自分では気付かないだけで無く、売上げ激減させるリスクがあります。
静的なHTMLサイトでリンク切れのチェックをするのは大変ですが、WordPressならほぼ自動でチェックをしてくれる機能をプラグインとして組み込めます。
サイトからの売上げや反応が落ちてしまってからでは遅いので、できる限り早い段階でリンク切れをチェックできる体制を作っておくことをオススメします。
リンク切れが売上げを落とす2つの理由
たかがリンク切れと思ってしまいがちですが、サイトのリンク切れが売上げを落としてしまう理由を知っておく必要があります。
サイトが大規模になればなるほど、管理は大変になっていきます。
メンテナンスも定期的に根気よくやり続けるのはほぼ不可能。
「なぜ」リンク切れが売上げや反応低下に繋がってしまうのかを知っておいてください。
ユーザーエクスペリエンスの低下
ネットで調べ物をしていて、やっと見つけたページからリンクをクリックしたら
「ページが見つかりません・・・」
と表示されて悲しい思いをした経験があなたにもあると思います。
あなたのサイトを訪れたお客さんは、あなたが発信している情報に興味がある人です。
せっかくあなたのサイトで有用で価値のあるコンテンツを見つけたにも関わらず、リンクをクリックしてもページが無かったり、リンクが壊れていたりしたら信用がガタ落ちです。
どれだけデキる人でも、フケで頭ボサボサ、服は3日くらい連続で同じもの、、、ではあまり仲良くなりたいとは思いません。
あなたのサイトにアクセスしてくれた人が「見込み客」になったり、商品を購入して「顧客」になるには信頼の積み重ねが必要。
あなたのビジネスの顔であり営業マンである集客サイトのリンクが切れていたら「キチンとしてない」と感じてしまうため、信頼を構築することができません。
初対面の人ほど身なりや対応に気を遣うのと同じで、始めてサイトに訪れる人にはキッチリと対応する必要があります。
たかがリンク切れなのですが、一流企業や一流ブランドのサイトにはリンク切れはほぼ皆無。
そんなつまらないことで信頼を失ってライバルの商品やサービスを購入してしまうくらいなら、ちゃんとチェックする仕組みを作っておきたいと考えると思います。
googleによるペナルティー
あまり知られていないことなのですが、リンク切れが検索順位を落としてしまうことがあります。
コンテンツサイトの場合ロングテールキーワード(複合語や狙っていないキーワードからのアクセス)からのアクセスが多くなります。
ロングテールでの検索順位が落ちると、結果としてアクセスは激減します。
ロングテールからのキーワードを全て把握するのは不可能なので、「よくわからないままアクセスが落ちていく」という現象が起こります。
googleは検索エンジンに「価値のあるサイト」を並べることに命をかけています。
企業としてのgoogleを見てみると、検索エンジンの広告から莫大な収益を上げています。
みんながgoogleを使い続けてくれないとこの広告費が取れなくなってしまいます。
ですので、検索結果が常にベストなサイトが並ぶように世界中の天才達を雇い入れて日夜研究を重ねているのです。
あなたがgoogleの社長なら、同じような内容が書いてあるサイトが2つあったとしたらどちらのサイトを検索結果の上の方に持ってくるでしょうか?
- リンク切れ一つ無い、キッチリとしたページ
- ページにリンク切れがある残念なページ
検索ランキングが下がれば、アクセスは落ちます。
アクセスが落ちれば、売上げや反応は落ちます。
リンク切れが起きる理由と防ぎ方
リンク切れは必ず起こります。
あなたがどれだけパソコンが得意でも、ネットに詳しくてもリンク切れは起こってしまいます。
リンク切れはどうしても起こってしまうのですが、リンク切れが起こる理由を知っておくと、注意や対策がしやすくなると思います。
リンク切れが起こる3つの理由
リンク切れには、あなたが注意していても防げないものもあります。
主な理由は以下の3つ。
- 外部サイトへのリンク
- ページの削除や移動
- システムのトラブル
順番に見ていきましょう。
外部サイトへのリンク
外部サイトへのリンクとは人のサイトへのリンク。
会社でも個人でもwikipediaでも、あなたのサイトドメイン以外へのリンクのことを指します。
あなたのサイトではないので、ある日突然サイトが無くなってしまったり、ページを移動したりするとリンクが繋がらなくなってしまいます。
とはいえ、サイトが大きくなればなるほど外部へのリンクも増えていくので全てを常時チェックするのは不可能です。
ページの削除や移動
外部サイトに加えて、あなたのサイト内でもページを削除したり移動したりすることがあると思います。
また、URLを変更した際にもリンク切れが起こります。
ページを削除したり移動したりすることは簡単なのですが、移動するページにリンクしているページを全て把握するのは不可能です。
システムのトラブル
リンク切れはシステムのトラブルでも起こりえます。
WordPressを使っていれば全て安心というわけではありません。
どちらかというと意図しない操作や誤操作によってよって起こることが多いのですがURLが変わってしまったり、単純に操作ミスでリンクが外れてしまうことがあります。
リンク切れチェックプラグイン「Broken Link Checker」の導入と使い方
サイト内のリンク切れを目視でチェックし続けるのは物理的に不可能なので、WordPressのプラグインに自動でやってもらう事にするのがイチバン。
プラグインが自動的にチェックしてくれるなら、たとえ意図しないトラブルでリンク切れが起こっていたとしてもすぐに対策することができます。
知らない間にアクセスが激減してしまったり、本来であれば購入や反応に繋がっているアクセスを逃す確率も減ります。
プラグインはセットしておくだけなので、ぜひやっておくことをオススメします。
Broken Link Checkerのインストール方法
プラグインのインストールは左サイドメニューの[プラグイン]-[新規追加]。
検索ボックスに「Broken Link Checker」と打ち込んで検索すると目的のプラグインが一覧に表示されますので、「今すぐインストール」
「プラグインを有効化」をクリックしてインストール完了です。
[設定]-[Broken Link Checker]から設定をしていきます。
難しい設定がたくさんありますが、基本的には「一般」設定のみのでOKです。
以下の2つだけ、調整しておきましょう。
各リンクをチェック
リンク切れを自動的にチェックしてくれる時間、つまり巡回頻度です。
72時間だと3日おきにチェックするということになります。
144時間なら6日。
週に1回なら168時間です。
アクセスがあまり多くなかったり、更新頻度が少ないサイトの場合には、多めに設定しておけば十分です。
逆に、数字を小さくしてあまり頻繁にチェック挿せる必要はありません。
サーバの負荷が増えてしまうだけになるので、月10万PVを超えるくらいまでは96-168時間程度あれば十分です。
メールで通知
リンク切れが検出された際に、お知らせメールを飛ばすかどうかの設定です。
こちらも巡回頻度と同様、月10万PV程度まではサイトでチェックすれば大丈夫です。
ある程度アクセスが大きくなってきたら、通知を受け取ってすぐに対応するフローにするのが良いかと思います。
Broken Link Checkerでリンク切れを確認する方法
Broken Link Checker のインストール後は、ダッシュボードにBroken Link Checkerのウィジェットが表示されるようになります。
サイト内にリンク切れが見つかると、「○のリンクエラーを発見しました」と表示されます。
クリックするとサイト内のリンク切れ一覧が表示されるので、どのように処理するかを選択します。
マウスカーソルを合わせると5つのメニューが出てきますので、処理方法を選びます。
URLを編集
リンク先のURLの間違いが確認できる場合には、ここから直接編集できます。
リンク解除
リンクを解除するには「リンク解除」をクリック。
即座にリンクを外してくれます。
※リンクが張られていた文字列、または画像はそのまま残ります。
リンクエラーではない
リンク先が一時的にダウンしていたり、そのままのリンクURLで構わない場合にはリンクエラーではないと認識させることができます。
その後、このURLに関しては例えエラーであってもアラートが出なくなります。
リンク切れから解除
上記の「リンクエラーではない」と似ているのですが、こちらは一時的な解除になります。
ステータスの変更がない限り非表示にするという設定になります。
再確認
稀に一時的なサーバーダウンなどによって、リンク切れとしてアラートが出る場合があります。
リンク先に問題が無いことが確認できるのであれば、その場で再確認をする事ができます。
再確認して問題が無い場合には、エラーリストから自動的に外れます。