WordPressには「カテゴリー」や「タグ」といった機能があります。
カテゴリとタグはある程度WordPressを使い慣れてきても混乱しがちなので、分かりやすく整理しておくと良いと思います。
タグもカテゴリも情報を分類するための機能なので、情報をどの用の分類したいかを決めた上で使っていくのが正しい使い方になります。
逆に言えば、カテゴリやタグを使う決まった使い方というのは存在しないともいえます。
よく、カテゴリは大分類!とか、タグはキーワード!みたいな事がいわれますが必ずしもそうする必要はありません。
あなたが作るコンテンツさいとのお客さんが、
- 何を知りたいと思っているのか
- どんなことに興味を持っているのか
- 何を必要としているのか
という視点で分かりやすく情報を分類するのが良いと思います。
カテゴリーとタグの機能的な違いとは?
カテゴリもタグも共に情報を分類するWordPressの機能。
同じような機能なのですが、少しだけ性質が違います。性質の違いを上手に利用することでお客さん視点で見やすく、分かりやすいコンテンツサイトになります。
カテゴリはカンタンに言えば段階構造。
ピラミッドのような形を想像してもらうと分かりやすいと思います。
カテゴリとタグの決め方
サイトには大きなテーマに対して細分化されたグループの事をカテゴリといいます。
例えば料理関連なら、
- 和食
- 中華
- イタリアン
というグループでカテゴリを作ることができますし、
- 包丁
- フライパン
- なべ
というグループでカテゴリを作る事もできます。
その中に「レシピ」のコンテンツがあったり、包丁の使い方のコンテンツがあったりするのです。
逆に、「包丁」のカテゴリにレシピのコンテンツは合いませんし、「和食」のカテゴリにレシピのコンテンツは合いません。
カテゴリ自体に投稿を入れる事はできますが、包丁のカテゴリにレシピの記事があったらお客さんは混乱してしまいますよね。
つまりカテゴリとは、
- サイト全体を表すテーマを細分化して分かりやすく分類
- コンテンツが分かりやすくグループごとに分類されている
という概念になります。
それに対してタグとは、コンテンツを分類するために貼り付ける付箋のようなもの。
コンテンツに対して横断的に共通のキーワードを入れる事ができます。
例えば料理を扱っているサイトで、
- 和食
- 中華
- イタリアン
というカテゴリがあるとします。
和食の試食レビュー、中華やイタリアンのレビューをこれらのカテゴリに入れるというのは何となく想像ができると思います。
和食のレシピ、中華やイタリアンのレシピでも同様にカテゴリに入れられそうな感じがします。
お客さんはそれぞれのジャンルでレビューやレシピという情報が整理されているので分かりやすいと思います。
では例えば、新宿でおいしい料理を探している人がいるとします。
この人にしてみればジャンルよりも今いる場所の方が重要で、ジャンルにはあまりこだわりはないけど評判の良い美味しいごはんが今すぐ食べたいと思うはずです。
でも、上のような分類ではこの人は欲しい情報を探すことができません。
こういった場合に、情報を横断的に探す事ができるのがタグです。
タグは投稿ひとつひとつに、いくつでも付けることができます。
付けたタグをわざわざ覚えておかなければならない感じがしてしまいますが、候補をザーッと出すことができますので関連があるものをクリックしていくだけでタグを選択できます。
共通するタグを持つコンテンツ(投稿)はグループ化することができます。
タグによってグループ化されたコンテンツ(投稿)はページにしたり、情報を取り出したりすることができるようになります。
- 新宿のお店だけをまとめたページ
- パスタが食べられるお店ページ
- 3,000円以下のお店のページ
など、タグを付けておくだけでより柔軟な分類が可能です。
その結果、ユーザー視点ではより見やすく理解し易いサイトにすることができ、かつ一つの情報を様々な角度から再利用することで2倍、3倍に価値を高めることができるようになります。
また、タグの共通性や関連性を利用した便利なプラグインもあります。
「この記事を読んだ人は、こんな記事も読んでいます」と、関連記事を表示させているサイトをよく目にすると思います。
こういったサイトでは関連記事を表示させるプラグインを使っているのですが、タグやタイトルのキーワードを使用して精度の高い関連記事を表示しています。
コンテンツサイトの価値を高めるためにも、できる限りコンテンツには中心のコンセプトとなるキーワードをいくつか入れておくことをオススメします。